1-1 才能ではなく努力をほめる

まずはこれが基本中の基本。能力をほめると硬直マインドセットが育っちゃうんで、才能を失うことへの恐怖感が生まれちゃうんですな。

 

 

博士いわく、

 

能力をほめると、子どもたちは「ああ、僕の能力は固まっているんだ。親がほめてくれるのはそのせいなんだ」と考えてしまう。そして、子どもたちはチャレンジを止めてしまい、失敗を深刻に考えすぎるようになる。これは多くの実験で確認された事実だ。

 

とのこと。努力ではなくて能力をほめると、人間はモチベーションが下がり、粘り強くものごとに取り組まなくなっちゃうみたい。

 

過去に行われた6つの実験では、いずれも知性をほめられた子どもたちは、努力をほめられた子どもにくらべてモチベーションが下がる傾向があった。

 

例えば、小学5年生を対象にした実験では、知性をほめられた子どもは「結果」のみにこだわるようになり、自分がどれだけ学んだかには注意を払わなくなった。

 

そのうえ、いったんテストなどに失敗すると、彼らは忍耐力が減ってしまい、勉強の量も少なくなり、努力をほめられた子どもにくらべてパフォーマンスも下がってしまった。

 

そんなわけで、何かに成功したときは、以下の3つをほめるのが得策であります。

 

  • 努力
  • 戦略
  • 選択

 

これは大人でも同じで、自らが何かを成し遂げたときは「やっぱ俺はできる人間だ!」じゃなくて、

 

  • 毎日コツコツやったからなぁ(努力)
  • ゴールを細かく決めたのがよかったな(戦略)
  • この仕事を選んだのが正解だったな(選択)

 

みたいに自分で自分をほめてやると吉。