5 仕事のモチベーションを高める

今日は、仕事のモチベーションを高めるためのマインドセットを紹介したいと思います。

 

「マインドセットてなんだ?」

 

と思われる方もいるでしょうが、

 

要は気の持ちようのことです。

 

難しく考えずに行きましょう。

 

仕事のモチベーションを高めるための手段でもありますが、

 

人生単位で豊かにできるものなので、騙されたと思ってやってみてください。

 

マジで人生変わりますから。

 

 

マインドセットが作用している例

 

テニスの松岡修造もよくいっていることですが、

 

「あきらめんなよ!!」

 

とか、言ってるのをよく耳にすることがあると思います。

 

実際その言葉そのもので、諦めたらそこで試合終了してしまいます。

 

 

とまあ、簡単に説明したらこの説明で終わってしまうのですが、

 

実はマインドセットというのは非常に奥が深く、

 

・脳科学

・無意識の深層心理

・自己啓発法

 

などにも関連している人生において重要な要素を秘めているのです。

 

つまりどういうことかというと、

 

気持ちの持ち方ひとつで自分の思い通りになってしまう。

 

そのくらい重要なのです。

 

にわかには信じがたいかもしれませんが、

 

身近な人達や思想でいくつか例をあげると、

 

「できないと思っている人はだいたい何もうまくいかない」

「成功者(自分の希望を叶えたひと)はできるイメージをもっている」

「この計画を必ず成功させる!という気持ちの人は得られるものが多い」

 

とか、いくつか思い当たる現象があるかと思います。

 

つまりやる気と気持ちが充実しているといい結果に繋がるということです。

 

なので例えばなにか失敗したからといって

 

「自分はなんてダメな奴なんだ」

とか

「どうせ俺なんて」

 

とか思ってしまうと、いい結果につながりません。

 

逆に同じ失敗をしたとしても、

 

「次はもっとうまくできる」

とか

「早いうちに失敗しておいてよかった」

 

なんて考え方ができると、仕事でもプライベートでも何をやってもうまくいくでしょう。

 

 

具体的なやり方と言うのはいろいろありますが、とにかく

 

自分はデキる人間だ!

 

という、思い込み、錯覚、暗示、習慣、根拠などを

 

すべてを用いて刷り込むことです。

 

「でも…」とか

「そんなの無理だ」

 

とか言われます。

 

否定するのは当然です。

 

頭ではわかっていても、人間には無意識に否定する癖があります。

 

ホメオスタシス(恒常性)という性質が人間には備わっています。

 

人間は現状を維持することを望む生き物です。

 

ダイエットっで元に戻ろうとするリバウンドもそうですし、

 

あなたが「変わりたい!」と思ってもなかなか変われないのはこのせいです。

 

フツウのやり方では、まず元に戻ることでしょう。

 

 

では、やり方を紹介しますので、あなたを目覚めさせてみましょう。

 

 

マインドを…セットしろ!!

実際にマインドセットをしてみましょう。

 

マインドセットのキモは脳を騙すことにあるので実際に騙されたと思ってやってみてください。

 

すぐには効果が出ないと思いますが、習慣化してしまえばこちらのものです。

 

できれば三週間続けてみてください。

 

なぜなら、人の行動が習慣化するのが約三週間とされているからです。

 

あと、人の脳というのは非常に誤作動が起こりやすい。

 

脳の誤作動を利用して、あなたの無意識の潜在意識を目覚めさせてください。

 

ステップ1自己暗示をかけよう

とても簡単なやり方です。

 

用意するものは「鏡」だけです。

 

鏡を見て話しかけてください。

 

声に出してもいいでしょう。

 

注意点ですが、決して「お前は誰だ?」という問だけはしないでください。

 

暗示が悪い方向にかかりゲシュタルトの崩壊、つまり精神が崩壊してしまいます。

 

海外の研究で受刑者を対象に実験をしており、危険性が指摘されています。

 

「押すなよ!」というフリではなくマジでやめてください。(注:僕は試したことはないです)

 

では、話しかける内容ですが、

 

「私(俺)は自信に満ち溢れている」とか

「私はなにもかもうまくいっている」といった内容がいいでしょう。

 

具体性があるならそれでもいいでしょう。

 

ポイントは~したい、~する などの希望ではなく

~している という進行形の方が脳が騙されやすい傾向にあります。

 

 

声に出した方が効果は高いですが、人に見られるとただの変人ですので、

 

人に見られないところでやってみましょう。

 

ステップ2 具体的なイメージを想像してみよう

 

ここで衝撃をひとつ。

 

脳は想像と現実の区別がつきません。

 

嘘だと思われますがこれは本当です。

 

刃牙を読んでいる人だとわかることだと思うのであえて説明はしません。

 

この習性を利用しましょう。

 

そのやり方というのが、

 

叶いそうにない夢や理想(すぐに実現してしまうものではないもの)を出来るだけリアルに想像する

 

これだけです。

 

ポイントとしては、

 

・理想はかなり高いもの。(年収50万とかではなく億万長者とか)

・あなたの周りにいる人を想像してください。

・その時のあなたはどんなことに感動しているか

 

 

など、事細かに想像してみてください。

 

あなたの脳は確実に誤作動を起こし、現実がその想像に勝手に追いつこうとしていくのが

 

わかるかと思います。

 

これを習慣化することで、仕事だけでなく人生レベルで充実すること間違いなしなので、

 

騙されたと思って(実際に騙されます)やってみてください。

4 「やればできる! 」の研究

上り坂か下り坂か、道は二つに一つ。(アレックス・ロドリゲス)

人生は1回ですから、自分の未来をワクワクなものにしていきたいですね。
私たちは上り坂も、下り坂も選択できるのですが
多くの人は一度失敗すると、自分の存在を否定されたように感じ
次の行動をあきらめてしまい、未来を自ら暗くしてしまうのです。

一方で、失敗してもあきらめすに、上り坂を選択する人たちもいます。
冒頭のアッレクス・ロドリゲスなどは、失敗を気にせず、絶えずチャレンジしています。
キャロル・S・ドゥエックは、マインドセット「やればできる! 」の研究の中で
人生をポジティブにする方法を紹介しています。
人生はマインドセット(心の持ちよう)によって
左右されるというのが、キャロル・S・ドゥエックの考え方です。

スタンフォード大学心理学教授のキャロル・S・ドゥエックは
多くの経営者や教育現場を研究する中で
Growthマインドセット」(しなやかマインドセット)と
「硬直」マインドセットという2つの心の持ちようがあることを見つけます。

Growthマインドセットとは、努力次第で自分の能力を伸ばせるという考え方で
このマインドセットによって、人生をワクワクなものに変えられます。
たとえ、問題があっても、行動によって乗り越えられると考えるのです。 
逆に、今ある能力で「できない」と判断したら、挑戦をしない人たちもいます。
この硬直マインドセットを持つと、人生はつまらなくなるので
マインドセットをしなやかなものに変えたいものです。

勉強、ビジネスだけでなく、人間関係までもこのマインドセットに影響を受けます。
どの分野でも長期的に成功している人たちは
しなやかマインドセットという共通点があることを本書から学べます。

 

本書を読むと、能力や才能は生まれつきではないことがわかります。
特に、ジャック・ウェルチやルイス・ガードナーなどのケーススタディが勉強になります。
しなやかマインドセットのリーダーの世界に移ると会社の空気は一変します。
世界の明るさが増し、エネルギーと可能性が満ち溢れるのです。
彼らは硬直マインドセットを根絶し、しなやかマインドセッットで会社を改革していきます。

しなやかマインドセットの経営者は、人間の、自分の、そして他者の、潜在能力と成長の可能性を信じるところから出発する。そして、自分の偉大さを証明する舞台として会社を利用するのではなく、自分と従業員そして会社全体が成長していく原動力としてそれを活かす。(キャロル・S・ドゥエック)

ジャック・ウェルチはGEの現場に行き
工員や社員と話し、その声に耳を傾けていたのです。
彼は従業員の話を傾聴し、彼らに敬意を払い、従業員を育成していったのです。
社長という立場ではなく、仲間として社員と共に会社を成長させました。 
彼はいつも心から楽しみ、大いに学びながら
経営という旅を続け、社員と一緒に成功をつかんでいったのです。

状況に乗り、状況に振り回されるばかりで、どこへも向かうことができないボスが多すぎる。そのような人はボスにはなれても、リーダーにはなれない。リーダーとは、組織への忠誠を云々する人ではなく、目的地への旅ー人々が力を合わせて学びながら進む、よろこびに満ちた旅ーについて語れる人である。(ウォーレン・ベニス)

「結果」は「成長」のためのフィードバックなのです。
失敗してもそこから学び、行動を続けることで
私たちは、成功を手に入れられるのです。

楽天主義も悲観主義も一つの思考習慣によるものです。楽天家の人生が楽しく、悲観主義者の人生が暗いのは当然です。どちらもそれを望んだからです。(ジョセフ・マーフィ)

障害にあったら、しなやかなマインドセットを活用し
未来を明る捉えることで 人生をよくできるのです。
ものの見方、マインドセットを変えて、人生は楽しくしていきましょう!

3-2 洗脳なんて恐くない!マインドコントロール3つの解き方

今まで紹介した洗脳やマインドコントロールのやり方を見ると「本質的な共通点」に気づきます。

それは「相手の視野を狭める」という一点です。都合の良い情報を刷り込むには、相手の視野を狭め、選択肢を与えないことが絶対条件なのです。

逆に言えば、洗脳を解く方法は「視野を広げること」なのです。

この本質が分かれば、もう洗脳は恐くありません。今からマインドコントロールにかからない、または簡単に解除ができる「3つのテクニック」を公開します。

①自分を客観視できる「一人三役の思考術」を行う

これは、洗脳を仕掛けてくる側が言う「反対のメッセージ」を、常に脳内でイメージするテクニックです。

例えば「これをやったら絶対儲かるよ」と言われたら「これをやっても絶対儲からないよ」と、正反対の発言を脳内で唱えるのです。

この「肯定と否定」の情報がセットになった時、人は初めて客観的かつ冷静な思考ができます。肯定と否定を俯瞰的に眺めている「もう一人の自分」の立ち位置になれます。

洗脳の現場から離れた後でも、このテクニックは役立ちます。家に帰ったら「3つの椅子」を向かい合わせて置いてください

そこには、洗脳を仕掛けた者を演じるあなた、洗脳を仕掛けられたあなたを演じるあなた、それを客観的に眺めている神の視点を持ったあなたを設定します。

まず「洗脳を仕掛けられたあなた」の椅子に座って本音を思いっきり吐き出してください。このとき、洗脳を仕掛けた者、客観的に眺めている神が同席しているイメージを持って行ってください。

次は「洗脳を仕掛ける者」の椅子に座って語ってください。あなたを洗脳するためにはどうすれば良いかを考え、本気でマインドコントロールしてやる気持ちで演じてください。

最後に「両者を客観的に見つめる神」の椅子に座り、両者がやりあっている様子を眺めてください。そして、洗脳を仕掛けられた自分に対して「助言」をしてあげてください。

これを何度か繰り返すことで冷静さを取り戻し、広い視野をもって客観的な判断ができるようになります。

②あらゆる人の話を聞く

狭くなった視野を広げるために最も簡単な方法は「あらゆる人の話を聞く」ということです。人によって主義主張は十人十色。多くの人の話を聞くことは、沢山の視点を持つことを意味します

洗脳やマインドコントロールに遭遇したら、自分一人で考え込まず、家族、友人、ネット掲示板、Q&Aサイト、NPO、相談所、あらゆる人々の意見を取り入れ視野を広げてください。

③二元論(善悪)で物事を判断&裁くのをやめる

洗脳では必ず「都合の良い善と悪」の刷り込みが行われます。そのため、普段から「これは良いこと!これはダメなこと!」という二元論で生きている人ほど、洗脳を受けやすくなります。

なぜなら、二元論で生きている人ほど、自分が「悪」に当てはまったときに罪悪感を持ち、強い自己否定感に陥るからです。

つまり、洗脳を仕掛ける側の「虚構の善悪」であっても、自分が悪に当てはまることを極端に恐れ、相手の都合の良い「善」に従ってしまうという、視野の狭さに陥りやすいのです。

普段から二元論のルールを強く信じて生きている人や、他人を善悪で裁くのが大好きな人は要注意。余計な二元論を手放し「どっちでも良い」という、ゼロポイントフィールド(空)を広げてください

 

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今まで公開した「洗脳の本質と解き方」を知っておけば、あなたが他人にマインドコントロールされるリスクは極限まで下があります。

ただし、これらの情報を知ったということは、あなた自身が他人をマインドコントールするスキルを手にしたということ。完全なる洗脳はできなくとも、少なからず影響を与えることが可能です。

今回の知識を「洗脳の目的」に使うのではなく、自分の主義主張を相手にしっかり伝えるための「コミュニケーションスキル」として応用いただければ幸いです

3-1 マインドコントロールの方法

人間は生まれたときは「真っ白なキャンパス」です。それが、外部の情報によって染められ、それをベースに「個人の価値観」が作られています。

つまり、私たちが「個性」だと信じていることも、所詮は「刷り込まれた外部情報の産物」にすぎず、あなた起源の「完全オリジナル」ではありません。

これは、人間は誰もが「マインドコントロールをされている状態」とも言えます

私たちは、自分が常に外部(他人)にコントロールされていることを自覚しなければなりません。無自覚でいることは、自分の人生を他人に振り回されるのを許容することだからです。

そこで今から、人間がどのようなメカニズムで洗脳をされるのか「マインドコントロールの5つのやり方」を暴露します。洗脳手口が分かれば、洗脳を解く方法も見えてきます。

沢山の選択肢を与えるが「同じ結論に誘導」する

この洗脳のやり方は、相手に「自分の意思で選択した」と錯覚させながら「誘導尋問」をするテクニックです

例えば「ジュース、塩、ジャム」から、あなたの意思で1つ選んでください。次に、あなたが選んだものと関係するものを「りんご、海水、カレー」から1つ選んでください。

さらに、先ほど選んだものと関係するものを「電池、赤い、辛い」から1つ選でんください。最後に、先ほど選んだものと関係するものを「パソコン、地球、とうがらし」から1つ選んでください。

・・・あなたが選んだのは「とうがらし」ですよね?

これは単純な例なので、途中でメカニズムに気づいた人もいるでしょう。しかし、洗脳を巧みにかけてくる連中は、もっと複雑な内容で仕掛けてくるため、気づくのが困難です。

ただ、この洗脳のやり方を知っておくことで、洗脳を仕掛けられていることに気づくトリガー(きっかけ)になります。

短いフレーズの情報を繰り返し刷り込み洗脳する

この洗脳のやり方は、政府やマスコミが大衆を誘導する際に、頻繁に使う王道手法です。

断片的で刺激的な分かりやすい「ワンフレーズ」を繰り返し発信することで、相手に印象だけを刷り込み、思考停止させるテクニックです。

例えば「既得権益、自由貿易、鎖国、バスに乗り遅れるな、グローバル、国の借金」などが典型的なワンフレーズの例です。

本来、人間は「考えることが面倒な生き物」です。そのため、短くて分かりやすいフレーズを繰り返し聞かされることで「分かったこと」にしてしまい、考えることから逃げる習性があります。

特に、日常的に自分で考える癖がなく、周囲に流されやすい人は、この洗脳テクニックは効果てきめんです。

また、洗脳をかける側も「相手が首を縦に振るまで刷り込み続ける」というマインドで仕掛けてきます。さらに、ほとんどの人はこのテクニックで洗脳されるため、思考力のある人でも「同調圧力」に屈し、いずれ順応してしまいます。

特に、政府、マスコミ、世間体などの「社会的権威からの同調圧力」は、いくら意思の強い人でも、マインドコントロールから逃げることは困難です。

密室に閉じ込めて情報を遮断する

この洗脳のやり方は、悪質な営業や勧誘で良く行われる手法です。

密室に閉じ込めることで、外部からの情報を遮断し「画一的な情報」しか受けられない状態にします。ここでいう「画一的な情報」とは、洗脳を仕掛ける側にとって「都合の良い情報」を意味します。

こうすることで、洗脳を解いてしまう「不都合な情報」をシャットアウトします。次は、相手の脳内に残っている「不都合な情報」の消去と書き換えをします

相手の脳内に残った「不都合な情報」を消去する手口は、相手の考え方を複数人で全面批判することです。否定を徹底的に繰り返すことで、相手に「自分の考え方は間違っている」と思い込ませます。

相手の思考がブレてきたら、洗脳を仕掛ける側が刷り込みたい「都合の良い考え方」に誘導尋問し、相手がそれに従ったとき、初めて褒めて認めます。

その結果、相手は人間の本能である「自己承認欲求」が満たされ、洗脳側の都合の良い考え方や発言を繰り返すようになります。

洗脳が完了したとき、洗脳を仕掛ける側は歓喜し、涙を流して抱き合うなど、相手の自己承認欲求を満たす「最高の演出」でもてなし終わります。

「極限の恐怖を与える&開放する」を繰り返す

この洗脳のやり方は「密室を使ったマインドコントロールの発展型」であり、より強力な手法です。

まず、洗脳を仕掛ける側は、暴力や暴言を使って極限の恐怖を与え「支配する側と支配される側」の上下関係を築きます

人間は、自分よりも「上」だと認識した者の発言を、素直に聞いてしまう習性があるためです。

また、極限の恐怖を与えられることで、身体的にも精神的にも弱ってしまい「無力感や無価値感」を持ち始めます。つまり、支配する側の価値観をより受け入れやすい心理状態が完成します。

こうして、相手が価値観を受け入れ始めたら、洗脳を仕掛ける側は、恐怖状態から急に一転して「安心」を与えます。

人間が本能的に求めている「安全」を一時的に与えることで「従うことが善」だと学習させ、洗脳を定着させる手口です。

その後も「恐怖→上下関係(優先順位の明確化)→無力感(無価値感)→価値観の刷り込み→安心→恐怖→」は、洗脳が完璧に定着するまで繰り返されます。

分かりやすい例では「ドメスティックバイオレンスの夫や彼氏から離れられない女性」が、この洗脳メカニズムに該当すると言えます。

また、先の大戦で中国共産党の捕虜となり「撫順戦犯管理所」に収容された日本軍の兵士(現在の中国帰還者連絡会)が、この洗脳を受けたという説があります。

自己否定感を埋めてあげる

前述したように、洗脳のやり方として「批判と恐怖」を与えることが王道的に使われます。これは、人間が自己否定に苛まれたときにマインドコントロールにかかりやすいためです

そのため、普段から「自己否定感の強い人」は、洗脳にかかりやすい人と言えます。

もともと自信がない人、劣等感が強い人は「自分=非力」と考える癖があります。これは裏を返すと「私は無力なので他力で人生を変えるしかない」という思考が根底にあることを意味します。

実際、自己否定感の強い人は「権威的な情報」に妄信しやすい傾向にあります。例えば、成功者が主催する自己啓発セミナーや、ネットワークビジネスにはまりやすいタイプがそうです。

また、自己啓発セミナーやネットワークビジネスの環境では、参加者の自己肯定感を満たす「ポジティブな情報」もシャワーのように浴びることができます。

結果、自分の心のスキマにあった自己否定感が癒され「居心地の良い環境」として依存してしまいます。

私は、自己啓発セミナーやネットワークビジネスを否定する立場ではありません。ただ「本来の目的」を忘れ、その環境にいること自体が目的化してしまう人が、非常に多いことを危惧します。

ここを冷静に見ないと、権威者の意のままに動かされる「マインドコントロール状態」に陥ってしまう危険性があります。

 

2 マインドセットを変える方法

今日は僕がなんで走り続けていられるのかという秘訣みたいなお話をしたいと思います。どこかで書いた気もしますが、コレは何度でもお知らせした方がいいと思うので、ぜひお楽しみください。

かれこれちょうど2年前に、ダイレクト出版さんの『世界一シビアな「社長力」養成講座』を購入したことで、僕の人生が変わりだしたのですが、この時に出会ったダン・ケネディとの接触を僕は持ち続けているという秘密があります。

もちろんコレは、現実世界であっているわけではなく、別の方法・・・音声プログラムをずっと聴き続けている、という意味なのですが、この効果はエライ絶大なんじゃないかな、って思います。

例えばですが、値引き交渉とかってあるじゃないですか?アレ、僕はそれまでなら部下から「小野さん、実は値引きの要求が・・・」ってあれば、「競合の価格とか相見積もりの相手はどのくらいなのかを探ってみて、それで交渉してみよう」みたいに、反応していました。割とよくあるような、対応の仕方ですよね、コレは。

しかし、ダン・ケネディの音声プログラムをずっと聴いていると・・・期間にすると半年間は毎日3時間聴き続け、1年365日の内に363日は聴いているみたいな、そんな感じだったのですが、

例えば「値引き要求が・・・」と相談されたとすると、「そのようなお客さんは切りましょうか」って感じに対応が変わりました。コレは、自分でも笑ってしまうのですがホントの話です。

値引きが・・・と誰かが発した途端にムカってくるんですよね。まさに、ダン・ケネディの魂が入ったな、と。そんな感じです。

コレは一例なのですが、音声を聴き続けることによって、脳の深いところにその言葉とか考え方が刻み込まれます。だから、「写経は大事。なぜなら・・・」「毎日1つは資産形成に繋がる行動をする。だからお客さんとの接触を・・・」とかを聴き続けることで、その考え方が自分にとって普通になり、行動することも普通になります。

この音声を耳から入れる効果でさらに不思議というか興味深いというか、コレはラクだな、って思うのは、意識して理解しながら聴かなくても効果がある、ってことです。実際、僕はダン・ケネディの言っていることで覚えていることって言えば、

写経のこと、値上げのこと、請求書は群れに送れ・・・くらいかもしれません。もちろんもっと覚えていますし、考えたり質問されたりすると出てくると思いますが、パッと思い浮かぶのは数えるほどだったりします。

そしてどの音声プログラムでどんな話をしていたのかも覚えているわけではありません。つまり、聴き流しているわけです。もっと言うと、寝ながら聞き流している時もありました。特に通勤電車では寝ながらでも聴き続けることを意識していたので、電車に乗って席に座る、もしくは立ったままでも目を閉じて、あるいは外の景色を楽しみながら、ダン・ケネディの音声を聴き流してしました。

僕はなぜコレほど多くのセールスレターを短期間に書けたり、お客さんのレジを鳴らすセールスレターを書けるようになったのかといえば、ダイレクト出版さんのアプレンティスに参加して、寺本さんからレビューを受けたおかげですが、

他にも毎日4時間、土日祝日なら10時間のコピーを学ぶ時間を確保し、それを今でも・・・今はもっと多くの時間を投資できています・・・やり続けているのは単に習慣化のコツを知ったから、だけではないような気もします。

なぜなら、習慣化のコツを知ったからって習慣化できるわけじゃないし、レジを鳴らせるコピーを書けるようになるわけでもないからです。

習慣化の場合、コア・バリューとかマスタープランとか、これらがカギを握るのはセールスライティんすスタートアップガイドの第1章でお知らせしたとおりですが、

自然と必要な行動が取れるようになったのは、やっぱりダン・ケネディの音声プログラムが僕の脳に入っているから、だと思うんですよね。つまり、マインドセットが変わったと。

コレはやり続けないと成果を試せるものではないのですが、もし興味があればあなたもお試しのほど。

1-5 つねに脳のギアを成長モードに入れておく

多くの人は、場面によって2つのマインドセットを使い分けております。たとえば勉強については「やればできる!」と思ってるのに、スポーツは「生まれつき才能がない…」とか考えたり。

 

 

というわけでドゥエック博士は、ヒマを見ては自分の脳を「成長モード」に切り替えることをオススメしておられます。

 

毎日、自分に向かって次のように尋ねてみるべきだ。

 

「今日は何を学びたい?」 

「今日は何を教えたい?」

「他人にどんな影響を与えたい?」

 

それだけで、私たちの心は成長モードに入る。

 

現代人はみんな忙しいし、日々の暮らしに大きな責任を持っている。だからこそ、自分の心に対して「成長マインドセットの重要性」を叩きこまなければならない。

 

 ってことで、つねに自分の行動や心の声に対して「これは成長か?硬直か?」と聞いてみるとよさげ。

 

 

といっても、慣れてないと自分の自動思考に気づくのは難しいんで、まずはマインドフルネストレーニングなどで、自分の脳内の声をキャッチするところから始めたほうがいいでしょうね。

 

そんなわけで、いまの教育心理学の基礎とも言える「成長マインドセット」のお話でした。

 

 

硬直マインドセットの人がいきなり信念を切り替えるのは難しいでしょうから、まずは「家計簿」や「食事日記」を続けてみたり、意識して姿勢を治してみたりとか、小さなところから進めていくとよろしいかと思います。

 

 

また、基本的に成長マインドセットとセルフコントロール能力は近い関係にあるんで、「科学的に意志力が鍛えられる7つの方法を実際に試してみた結果」で紹介した方法論も使えるはず。

1-4 ただ努力をほめまくるだけじゃダメ

もちろん努力は大事ですが、かといって、ただほめまくるだけなのも困り者。

 

マインドセットの話をすると、多くの親は「結果ではなく努力が大事だ」と解釈してしまう。これは単純化しすぎだろう。努力だけでなく、ゴールや戦略も同じように重要だからだ。

 

ということで、明確なゴールや戦略の重要性も強調されております。

 

子どもの努力をほめて、がんばって勉強させるだけでは成長マインドセットは育たない。努力をほめるだけでは戦略の大事さが伝わらないからだ。(中略)

 

一般的に目標は高いほうがいいが、達成可能でなければならないし、同時にゴールまでのステップも明確にする必要がある。自分の進歩がちゃんと把握できるようにすべきなのだ。

 

ゴールに向かって進んでいることを実感できるとき、人間はもっともモチベーションが上がる。そして、子どもがゴールを達成したら、両親は子どもが行った戦略やプロセスをレビューしてあげればいい。

 

以前に、科学的に最強のモチベーションアップ法は「ウソでもいいから前に進んでる感じを作ること」だって話を書きましたけど、成長マインドセットにおいても同じことが言えるわけですな。

1-2 結果を無視してもいけない

努力をほめるのが大事といっても、「結果は無視してOK」って話じゃないので注意。博士いわく、

 

結果を無視してはいけない。大事なのは、結果と努力を結びつけてあげることだ。

 

以前に、こんなことを言った親御さんがいた。

 

「子どもが成功したり、難しいことを学んだときは、とても嬉しくてほめたくなっちゃうんです。でもダメなんですよね?」

 

そんなことはない。子どもが達成した成功を、ちゃんと努力の結果として認めてあげればいいのだ。

 

とのことで、もちろん成功をほめるのは重要。あくまで「正しい努力や戦略が良い結果を生んだ!」って事実を、自分のメンタルに叩き込むのがポイントであります。

1-1 才能ではなく努力をほめる

まずはこれが基本中の基本。能力をほめると硬直マインドセットが育っちゃうんで、才能を失うことへの恐怖感が生まれちゃうんですな。

 

 

博士いわく、

 

能力をほめると、子どもたちは「ああ、僕の能力は固まっているんだ。親がほめてくれるのはそのせいなんだ」と考えてしまう。そして、子どもたちはチャレンジを止めてしまい、失敗を深刻に考えすぎるようになる。これは多くの実験で確認された事実だ。

 

とのこと。努力ではなくて能力をほめると、人間はモチベーションが下がり、粘り強くものごとに取り組まなくなっちゃうみたい。

 

過去に行われた6つの実験では、いずれも知性をほめられた子どもたちは、努力をほめられた子どもにくらべてモチベーションが下がる傾向があった。

 

例えば、小学5年生を対象にした実験では、知性をほめられた子どもは「結果」のみにこだわるようになり、自分がどれだけ学んだかには注意を払わなくなった。

 

そのうえ、いったんテストなどに失敗すると、彼らは忍耐力が減ってしまい、勉強の量も少なくなり、努力をほめられた子どもにくらべてパフォーマンスも下がってしまった。

 

そんなわけで、何かに成功したときは、以下の3つをほめるのが得策であります。

 

  • 努力
  • 戦略
  • 選択

 

これは大人でも同じで、自らが何かを成し遂げたときは「やっぱ俺はできる人間だ!」じゃなくて、

 

  • 毎日コツコツやったからなぁ(努力)
  • ゴールを細かく決めたのがよかったな(戦略)
  • この仕事を選んだのが正解だったな(選択)

 

みたいに自分で自分をほめてやると吉。

1-0 成長マインドセットは作り出せる

 

著者のドゥエック博士は、教育心理学のテキストには必ず名前が出てくるエラい人。それだけ学問の世界でも認められた理論なんですな。

 

 

その内容はシンプルで、大半の人は2パターンの価値観や信念にもとづいて行動しているというもの。

 

  • 硬直マインドセット=人間の能力は決まっていて変えられない!って考え方
  • しなやかマインドセット=人間の能力は変えることができる!って考え方

 

で、しなやかマインドセットのほうが何かと便利ですよーってのがメインの主張になっております。

 

 

博士いわく、

 

硬直マインドセットを持つ人は、人間の基本的な性質や才能、能力、知性は変えられないと信じている。才能の量はあらかじめ決まっており、死ぬまで同じままだと考えているわけだ。

 

硬直マインドセットを持つと、自分にどれだけの才能があるのかが不安になる。「どうしたら頭が良く見えるだろう?みんな僕を天才だと思うだろうか?」といった思いに悩んでしまうのだ。

 

いっぽうでしなやかマインドセットを持つ人は、自分の才能や能力は努力やテクニック、他人の助けなどで伸ばせると考える。そのため、何でも試してみようとするし、チャレンジをいとわないし、困難にも柔軟に対応できる。たとえチャレンジに失敗しても、自分の才能や能力が原因だとは感じないからだ。

 

とのこと。つまり、

 

  1. しなやかマインドセットを持つ
  2. 失敗を恐れなくなる
  3. トライアル・アンド・エラーの回数が増える
  4. 成功回数が増える!

 

みたいな流れですね。ところが硬直マインドセットだと、自分が上手くできることにしか興味を示さないので、いっこうにスキルが上達していかないんだ、と。耳の痛い話であります。

 

 

ただし、ここで大事なのは、ドゥエック博士が「しなやかマインドセットは作り出せる!」と考えてるとこ。実際、小学生を対象にした実験でも、子どもたちのしなやかマインドセットを育てたら、大幅にテストの点数が上がったんだそうな。

 

 

というわけで、成長マインドセットを作り出すためのポイントをまとめていきます。基本的には子どもの成長に特化した内容なんですが、わたしのようなアラフォーにも役立つかと。