「菜々緒のひとり勝ち状態だった“ドSキャラ”枠に強力なライバルが出現したなあと。毎朝、注目しながら見ています」(コラムニストの桧山珠美氏)
今月から東京・赤坂へ舞台を移したNHK朝ドラ「ひよっこ」。新顔の出演者がゾクゾクと投入されるなか、ひときわ異彩を放っているのが、シシド・カフカ(32)だ。有村架純(24)演じる主人公の下宿先「あかね荘」の住民のひとりで、誰彼構わずズバズバと物を言う有楽町OLを演じている。
国籍も性別さえもミステリアスな芸名だが、純日本人の大和撫子。
メキシコ生まれでアルゼンチン育ちだが、宍戸姓で佑名という愛らしい名の持ち主でもある。歌手とドラマーを生業とし、長身スレンダーな体形を生かしモデルとしても活躍しており、沢尻エリカ(31)主演のマウンティングドラマ「ファーストクラス」(14年、フジテレビ系)に出演して以来、役者業にも進出。続く「視覚探偵 日暮旅人」(17年、日本テレビ系)、そして「ひよっこ」とドSキャラ3連チャンでその勢いはとどまることを知らない。
前出の桧山氏が言う。
「『ひよっこ』には根っからの悪人は出てこず、彼女もまた毒舌だけれど心根は優しい役柄で、いわば、マイルドなドSキャラです。視聴者が好感の持てるいい役柄ですね。演技経験が浅く役者としては発展途上ですが、分かりやすい設定のキャラクターは、取っ掛かりとしていい。普通の女の子を演じるほうがより演技力を問われるわけで、黒髪ストレートの“武器”も生かされていると思います。朝ドラの出演を機に知名度が格段に上がり、今後も女優としてさまざまな作品へのオファーが増えるでしょう」
菜々緒(28)の独壇場だったドSキャラ枠。勝ち気な女性の“仁義なき戦い”はそら美しい。
最終更新:6/30(金) 16:32
提供:日刊ゲンダイDIGITA
近頃、ドSキャラ、流行ってきたのか。
個人的にはお近づきになりたいとは思わないが、人気があるのは事実。
リードしてくれる女性が好まれる今の世の中は、草食男子が増えてきている証拠か。
ドSという役作りも大変だな。
自分の人生までそれに引きづられている。
明るく、優しい人、他人に好かれる人間になりたいと思うのは当然。
誰も、嫌われたいとは思わない。
ドSキャラは嫌われ者を演じているのではなく、
こんなきれいな人に嫌われたくないという相手の心理を逆手にとって、
相手の心の中に入り込み、アプローチする手法。
だからドSと言っても、全く無視するわけではなく、適度に相手してあげているのがポイント。
どちらの女性も、時折見せる優しさがあるのはそこをついている。
いったい、どれだけの人がこの心理操作に心奪われているのか。
面白い話だ。
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